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小豆島・洞窟寺院

初めて小豆島を訪れた。そこはミニ四国八十八箇所巡りの霊場であると同時に無数の洞窟寺院を擁する奇景の島だった。

広域地図

小豆島(しょうどしま)。瀬戸内海に浮かぶ島としては淡路島に次ぐ大きさの島である。2006年の秋、私は初めてこの島を訪れた。フェリー料金は片道で民宿の1泊ぶんにもなるので日帰りはもったいない。体育の日の3連休を利用して2泊3日で島内を巡ることにした。

小豆島に行ってみて驚くことは、ここが霊場の島だということだ。小豆島には四国八十八ヶ所を写したミニ霊場(島四国(しましこく))があり札所巡りが盛んなのだ。徳島市に暮していれば日々の暮らしの中でお遍路さんを見るし、そちこちに遍路道の道しるべがあるから、四国という島がひとつの霊場だということは実感できる。それと同じ空気が小豆島には確実にある。それが島という隔てられた環境で凝縮されて、さらに濃厚になっていると言ってもいい。

似たようなミニ霊場の気配は知多半島でも感じたことがあるけれど、あきらかに小豆島のほうが濃い。いやむしろ濃度だけでいえば、本家の四国よりも霊場感が強いのではないかとすら思う。

そしてもうひとつ、洞窟寺院や鎖場が多いことも特徴といえるだろう。いくつかの洞窟寺院は行く前から情報があったが、実際に行ってみると未知の洞窟寺院にいくつも出会うことになった。