長勝寺

札所70番。本堂は大石内蔵助の邸宅を元に造られたという。

(香川県土庄町長浜甲)

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小豆島霊場70番札所、長勝寺。ちなみに33番も同じ名前の寺なのでまぎらわしい。

築地塀に囲まれ、庭が綺麗にしつらえられた瀟洒なお寺だ。

周囲は元タバコ農家が目立つ農村地帯。

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山門は袖塀付きの一間一戸鐘楼門。

山門を入った正面は玄関になっている。

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山門の前には濠がある。

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本堂。

右側の式台玄関みたいなところが、山門から見た正面になる。

向拝部分の流れ破風のところが部屋になっているのは奇妙な作りだ。実はこの本堂、赤穂の大石内蔵助(おおいしくらのすけ)の屋敷を移築したのだか、材木を流用したのだか、参考に新築したのだか、なにかそういう伝説があるそうだ。

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本堂の内部。

奥の左手のほうに、討ち入りのときの陣太鼓みたいな模様が描かれた太鼓が見える。

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本堂の右側には、実用の玄関と庫裏。

庫裏のほうには裏門としての棟門がある。

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本堂の前にある小さな祠は、大石内蔵助堂。

その奥に地蔵堂がある。

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大石内蔵助堂の内部。

建物の分類としては霊廟か。

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長勝寺の外側、お堀の先に塔頭のような小さなお堂が見える。

一畑薬師堂、重軽(おもかる)地蔵尊とある。

一畑薬師は島根県の寺院だが、子院がけっこういろいろなところにあるな。

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その内部の様子。

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長勝寺の周囲の農家。

中央の建物の大棟の奥のほうに越屋根が乗っている。これもおそらくタバコの乾燥小屋だと思われる。

徳島県でこういう乾燥小屋を見たことがあるので。

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道ばたにもベーハ小屋が目立つ。

(2006年10月08日訪問)