土渕海峡

世界一狭い海峡だというが。

(香川県土庄町本町)

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土庄(とのしょう)港付近の旅館に宿泊しての朝。連泊になるので、旅館に荷物を置いて観光に出る。最初の目的地は土庄市街地にあるお寺、西光寺。

だがそこへ向かう途中、世界一狭い海峡というものがあるというので立ち寄ってみた。

そこは「土渕(どふち)海峡」と名付けられた運河のような場所で、1996年にギネスブックに申請して認められたのだという。最も狭い箇所は幅は9.93mしかない。

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そうは言っても、周囲は埋め立て地で本来の地形ではないのでちょっと釈然としないものがある。古い地図を見ると、海峡の本来の幅は現土庄中央公民館の北側あたりが一番狭く、だいたい130mくらいだったのではないかと思う。

ギネスブックに認められているのは事実だから、そのことにケチをつけるつもりはないのだけど、そもそも「海峡」っていう定義がはっきりしない。運河との違いは何なんだろうか。

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島と島の間の海が埋め立てで運河になっちゃった地形は全国にけっこうある気がする。たとえば下関には「小瀬戸」というすっごく狭い海路がある。

狭い海峡は古くから「瀬戸」と呼ばれることが多い。

私の住んでいる徳島県にも鳴門市に瀬戸という地域があり、その中で特に狭い大毛島と島田島の間は人の手が入っていない自然地形で幅が40mほどしかない。

(2006年10月08日訪問)