次の目的地へ向かう途中、不思議な建物が見えたので近くまで行ってみた。
それは木造下見板張りの古い木造校舎のような建物だった。この裏山にあった
亜炭の鉱山で明治時代に開発され、一時休山して昭和28年まで操業したという。
母屋部分は大屋根でそおそらく内部は1階の吹き抜け構造、乗り越し屋根部分は2階建てで、1階が事務所、2階は会議室じゃないか。産業協同組合の本部なんかによくあるパターン。総会や展示会をするときに広い会議室が必要になるからだ。
一瞬、体育館か劇場かとも思ったが、体育館だとすれば北側に採光がないのは考えにくい。劇場とすればファサードの位置が不自然。
でも劇場の可能性は捨て切れない。鉱山には福利厚生として体育館や劇場が造られることもあるからだ。
GoogleMaps で見るとこんな感じ。
現在は佐伯製作所という鉄工所の社屋の一部として使われている。
旧守衛所?
事務所と思われる棟。
建物の裏側。
選鉱などに使われていたとしたら坑道とつながっているかとも思うが、それらしき造りでもない。
この木造建築の北側の民家に、鉱口が残っている。
しかも、人家の玄関のすぐ横というすっごいロケーション。
内部はこんな感じ。
コンクリートで固められたしっかりした坑道だが、そのわりに天井が低いので坑夫が通ったのではなく排水路かベルトコンベア用の鉱口だったのではないか。
2020年現在、木造の社屋は取り壊されて更地になっている。
(2006年10月09日訪問)
宿の主人が語る 究極の癒やし湯 (ヤエスメディアムック540)
ムック – 2017/9/13
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