八坂神社にはもうひとつ気になるものがある。
それは写真の右側に切れている緑色の建物。
まず、その建物の前にあるこの柱。
たぶん駒繋ぎであろう。
同じような柱は公園側にもある。
ブロック積みの建物を、鎮守の森の緑に溶け込むように緑色に塗ったのであろう。
中を覗いてみると、なんとそこは
昭和40年ごろまで農村では、牧場(専業の肥育、酪農家)ではなくても各戸で副業的に1~2頭の牛を肥育することは珍しくなかった。
おそらく近郊の農家が、牛の成長の管理のために共同で利用した施設ではないかと思う。
外にある柱は、多頭飼いの農家が牛を連れてきて、計量のあいだに一時的につないだのだろう。
集乳所はこれまで全国でいくつも見てきたが、共同牛衡機はとても珍しいものではないかと思う。
(2006年10月08日訪問)
オオカミは大神 狼像をめぐる旅
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青柳 健二 (著)
オオカミに対する関心が高まる昨今、狼信仰の影響を色濃く遺す狼像を求めて、関東はもとより東北、関西など各地を訪ねて写真と文章で表現した渾身のフォト・ルポルタージュ。
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登場する石像の場所が地図や住所で具体的に書かれているので、オオカミ象巡りにはとてもオススメです。