
平方河岸の街道筋で、桝形があるところにも神社がある。橘神社だ。

神社専用駐車場はなく、街道の辻にあるため周囲の路上駐車は不可能。
軽自動車なら鳥居をくぐって境内に乗り入れて駐車できるが、基本的に駐車場所にかなり困るタイプの神社だ。八枝神社も一緒に参詣するなら、そちらに置いて歩くしかないかも。

鳥居をくぐって左側には石造の常夜灯や庚申塔。

その横には水盤舎がある。

さらに横にはトイレ。

さらに横には社務所がある。

鳥居をくぐって右側にも、対になった常夜灯がある。

その常夜灯の横には、機雷!

また会ったね。
君、確か群馬県の玉取神社にも居たでしょ。

日露戦争時代の機雷だというが、全国に払い下げでもしたのかな。

境内にはたくさんのケヤキの巨木があるのだが、最近、強く剪定されたようでだいぶあっさりした風景になっている。
かつては鎮守の森という風情だったと思われる。

拝殿前の狛犬。

拝殿内部。

拝殿は入り母屋平入り、背後に流造りの本殿。本殿の周囲を瑞垣で囲むという、私から見たら典型的な地方神社の配置。
にもかかわらず、この構成を一言で表現できる「○○造り」みたいな語彙が神社用語にはないのだ。なんとかしてほしいよ。

本殿のすぐ後ろには大ケヤキがある。

上部が伐採されているが、市指定の天然記念物に指定されている。
ただこのケヤキ、樹形もあまりケヤキらしくないし、樹皮も縦方向に皺が出ていて、自分の思っているケヤキと少し違う点がある。実はいま住んでいる家の庭にもムクノキとケヤキがあるのだけど、ケヤキの樹皮の皺はあえて言えば横方向なのだ。ケヤキってこんな樹だったっけ、老木になるとこんななのかな。

本殿の左側には末社群。

土蔵造りの末社はたぶん稲荷社。

その左側には石祠のアパート。

この3つの石祠のうち中央は、平方河岸の商人が寄進したものだという。

石造で欄間彫刻などが作られた精巧な石祠だ。
眷族のキツネも石製。

本殿の右側には祖霊社。

まぁ、当サイト的には扁額に祖霊社と書いてなければ奉安殿か忠霊塔と判定してしまいそうな物件。

祖霊社内部。
(2022年11月06日訪問)