玉取神社

玉取姫の玉にちなんで鳥居の横に機雷が奉納!

(群馬県邑楽町秋妻)

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大衆演劇の劇場のある健康ランドを埼玉県の妻沼まで見に行ったが、残念ながら更地になっていた。

くやしいから、きょうは別の健康ランドに寄って帰ろう。そのまま北上して群馬県へ。

途中、玉取神社というお宮さんに立ち寄っていくことにした。

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神社の名前はおそらく、玉取姫から来ているのだろう。

奈良時代、藤原鎌足に贈られるため船で運ばれていた宝の玉が瀬戸内で竜神に奪われてしまった。鎌足の子、不比等(ふひと)は玉を奪還するために志度へ赴き、身分を隠して暮らすうちに海女と夫婦になり、子、房前(ふささき)をもうけた。海女は不比等の目的を知り、竜宮に潜って玉を取り戻そうとするが追撃にあって命を落としてしまう。そのとき海女は自らの乳房を切って中に玉を隠して持ち帰ったという。これが玉取姫の伝説。

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参道にはその宝の玉をイメージした銀色のモニュメントが置かれている。

ってか、これ、機雷だよね!?

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戦前に国民の戦意高揚のため寺社に古くなった兵器を置いたものなのだろう。

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玉取神社という名前と、この銀色の玉のモニュメントから、パチンコが当たる祈願をする人がいる模様・・・。

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もうだいぶ暗くなってしまったがお参りしていこう。

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周囲は広々とした田園地帯で、この神社だけが鎮守の森を作っている。

参道は県道から約100m。

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拝殿はまだ新しい。

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本殿は覆屋の中に収納されていてまったく見えないけれど、もうこの覆屋が本殿ってことでいいかな。

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拝殿の左側には末社の稲荷社。

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素焼きのお稲荷さんがたくさん奉納されている。狐がたくさん奉納されているお宮でよく見るのがこうした素焼きの狐。

素焼きの狐って売ってるのを一度も見かけたことがない。どんな形態で売られていたのだろう。

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本殿の左側には石祠が並んでいる。

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境内は森になっているが、林床はきれいにしてある。

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拝殿の右側には富士塚がある。

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富士塚の山頂。

祭神はわからないが、石祠の基壇には「中村惣」と彫られている。

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太陽は西の山並みに沈み、あたりは夕焼けのオレンジ色の光に照らされ始めている。

きょうはもう一箇所だけ立ち寄っていく。

(2021年11月19日訪問)