私は出かけるとき、なるべく同じ道を通らないようにしようと思っていて、あえて県道を外れた集落内の町道を走ることがある。
大串地区でたまたま通った道にお寺が見えたのでお参りしていくことにする。この道はどこかに抜ける近道というのでもなく、今後、二度と通ることがないだろうと思われる場所だからだ。
道の突き当たりみたいな立地にあって、町道のほうがお寺をよけるように曲がっている。
境内に入ってすぐ右側に辻堂があって中に宝篋印塔が祀られている。
近くにある文化財の看板に
あとでよくよく調べて見たら、本当の墓は寺から少し離れた畑の中にあるようだ。
大串重親は平安時代末期の武将で、平家物語の源氏と木曽義仲の戦いで登場する。
宇治川の戦いでは先陣を切ろうと武者たちが先を争って川に入ったが、水が深くて重親は溺れてしまい、畠山重忠の乗馬にしがみついてしまう。畠山重忠は怪力の持ち主だったので、重親をつかんで対岸まで放り投げる。そのおかげで他の武者より先に対岸につくことができたという笑い話に登場する人物だ。
宝篋印塔の左側には小さな板碑がたくさんあった。
参道途中にある納札所。
参道途中にあった小さな塚。
上には末社が3柱。
中央の石祠は、富士浅間大菩薩とある。
ということはこれ、富士塚と言っていいんじゃない?
山門は八脚門。
小さな寺にしては立派な門だ。
このお寺は毘沙門天を祀り、大串重親が信仰していたころは大寺だったという伝説がある。
内部には仁王像。
阿形。
吽形。
もちろん、大串重親の時代の像ではない。
江戸後期くらいか。
境内になぜか農具倉庫か集荷場みたいな建物がある。
水盤舎。
本堂。
本堂の前には一対の常夜灯がある。
宝篋印塔と同じような意匠になっている。
本堂内部。
左側に小部屋があるのが不思議。
本堂の右側には庫裏があるが、現在は無住。
本堂は凸型で後方に本尊が納められている。
本堂の後ろには公園があるが、遊具もないし、子どもが遊びそうにな公園だ。
名前は大串毘沙門公園。
(2026年05月05日訪問)
