吉見町の広大な田んぼの中にぽつんとある不思議な神社。
字名の「荒子」は神社の南方500mほど離れた自然堤防上にあり、氏神だけがなぜか後背湿地にある。
現在の参道の左側にある小さな明渠は、かつての基幹排水路のひとつだった。台山排水路が強化されたときに改修されなかったので現在は存在感の薄い水路になっている。かつてはこんな浅い水路で悪水を流していたのだ。
ここには2柱の神社があり、左側が八幡神社、右側が稲荷神社だ。
まず、左側の八幡神社からお参りしていこう。
社殿は塚の上に建っている。
神社の詳細はあまり伝わっておらず、この塚は水塚と書いている人が多い。確かに荒子地区には水塚がたくさんあるのだが、感じとしてはどちらかというと古墳ではないかという気がする。
塚の高さは目測4mほど。
石段下にある狛犬。
狛犬の下には力石があった。
もしかして、力石にも杯状穴???
社殿は覆屋を兼ねた拝殿のみ。
内部には流造りの本殿。
覆屋の中にも石製の狛犬が置かれていた。引退した先代の狛犬かと思ったが、デジカメの画像を増感してみたら意外に新しい。
社殿の背後。
塚の上は社殿だけでいっぱいいっぱい。こういう建て方って古墳の上に造られた神社に多い。
神社を水害から守るにはここまでの土木工事をする必要はなく、本殿を2mくらいの石垣の上に上げるケースが多いと思うのだ。
もうひとつ、古墳ではないかと思わせる要素が、隣りの稲荷社の水塚とは鞍部でつながっていること。
前方後円墳そのものという造りなのだ。
続いて、稲荷社にお参りする。
石段の下には神使の狐。
石段の上に社殿がある様子は八幡宮とうり二つ。
覆屋の中の本殿。
こちらも覆屋の中に石像の狐が置かれていた。
稲荷社側から見た八幡社方向。
古墳であれば、稲荷社側が前方部、八幡社側が後円部だろう。
(2026年05月05日訪問)
