
菅間緑地公園から入間川を上流に1.5kmほどいったところに山田桜堤という桜の花見スポットがある。
といっても公園ではなく入間川右岸堤防の上に桜が植えられた場所だ。
正規の駐車場は存在しない。この写真の農道で路肩に片輪を落として駐車するくらいしかなさそう。

ここ山田桜堤は地図でいうと"⇩"の場所にある。堤防がゆるやかにカーブしている部分だけに桜が植えてあるのだ。
さて。
この地域は入間川に対して
にもかかわらず、この合流点付近を見ると堤防がカーブしている箇所がいくつかある。(点線の箇所)
これらは過去に堤防が切れた痕跡なのではないだろうか。

桜のある土手へ上がってみよう。

堤防の法面には水防倉庫と思われるものがある。

水防倉庫は過去に水害が発生した場所に設置されることが多い。

中を覗けたので見てみたら、内部は空っぽだった。
もしかしたら水防倉庫ではないのかも。

その近くにはよくわからない穴がある。
公園の池だったか、野井戸だったか。この付近の土地改良がされたのは平成2年(1990)なので、肥壺の跡って可能性は低いだろう。

堤防の内側から見たところ。ゆるやかにカーブしている。

堤防の上に上がってみるとカーブがはっきりとわかる。

きょうは2月でまだ桜の季節は遠いから殺風景だけど、それでも堤防上でジョギングしたり犬の散歩をしている人がけっこういた。

別な日に改めて訪れた。
堤防がカーブしている場所から少し下流に九頭龍権現の石塔があると知ったからだ。

九頭竜権現は長野県の戸隠山の古い神とされ、埼玉県では洪水を鎮める神と位置づけられている。

入間川や荒川の堤防では他の場所でも九頭龍権現を見かけるが、破堤と関係があるような気がする。
(2023年02月18日訪問)