
川越工業団地の西の外れに屋敷森があり、そこが公園になっているということはこの道を通るまでまったく知らなかったし、川越市民のほとんども知らないのではないか。
公園の横の農道は抜け道になっているみたいで交通量が多いが、路肩がグズグズでいまどき珍しい、昭和っぽい風景。

ほとんど知られていないような公園にしては立派な駐車場があり15~16台くらいは置ける。
夕方というのにけっこう車が止まっていた。もっとも公園の利用者とは思えず、実際、公園で遊んでいる人も見当たらない。
トイレもあるので外回りの営業マンの休憩所や、工業団地の出入り職人の乗り合わせ場所なのか?

公園は野鳥観察池と広場に分かれている。まず広場のほうを見ていく。
遊具は滑り台、ブランコ、シーソー、鉄棒、あずまや。簡素だけど基本的な遊具が揃った公園といえる。遊具メーカーはすべて日都産業だった。

滑り台はアーチデッキでありがちな小型台かと思ったら、滑降部の屈曲の位置が少し高いという特徴的な台だった。
勢いよく滑り降りるときに減速しやすくなっているようだ。

タラップも踏面が広く、現代的な滑り台だ。

トイレはまずまずきれい。

続いて、道路の反対側にある野鳥観察池へ行ってみる。
バードウオッチング用の穴壁がある。

見られる鳥は、オナガ、ダイサギ、モズ、シジュウカラかな?
あまりワクワクしない。
せめてカワセミくらい見たいよ。

池は半分は草が刈られて人の手が入っている。

半分はたぶんわざと放置して荒らしてある。こういう場所が好きな鳥もいるんだろう。

説明によれば古い屋敷の堀を公園にしたものだという。

明治14年に作られた地図に現在の菅間緑地を重ねてみるとこの場所は昔の入間川右岸堤防のすぐ内側で、しかもこの園地の部分だけ堤防がよけるように不自然に曲がっている。
これは入間川がここを流れていたころに堤防が決壊してできた

鳥の保護区は柵で囲まれていて近づけない。

屋敷森だとしたらかなり広く、もしかしたら部分的には現在も私有地なのかもしれない。

柵の外側にも少し池があるが、あまり楽しそうな場所ではないな。

柵は池全体を囲っていて、目隠しもあるからなんとなく陰気な感じ。夕方に来たからよけいにそう感じたのか。
(2023年02月18日訪問)