阿弥陀堂・菅間下公民館

阿弥陀堂を収納した公民館。

(埼玉県川越市菅間)

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菅間緑地の隣りに小さな墓地と辻堂がある。地域の共同墓地だろう。

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その前の道路は工業団地を外周するようにゆるくカーブしている。

この道路は江戸時代以前に入間川が流れていたときの堤防の跡で、いまでもわずかに土地が高くなっている。

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共同墓地内にお堂があるのでお参りしていこう。

入口の左側には六地蔵とわずかな無縁塚。

無縁塚の中に小さな高地蔵があった。

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六地蔵も高地蔵と言えなくもない。

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入口の右側にもお堂。

赤色の堂は鎮守社か?

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屋根付きのお堂に如意輪観音と地蔵菩薩。お堂の外側には馬頭観音がある。

馬頭観音だけ外に出ているのは、文字通りの観音ではなくて農耕馬を埋葬した墓石だからか。

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赤いお堂の中はからっぽだった。

厨子のようなものがあり、石が置かれている。

鎮守社かと思ったが、どうも仏教っぽい感じがする。いま阿弥陀堂として祀られている阿弥陀如来がもともと収められていたのかもしれない。

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お堂の背後にはスギの切り株。かつて境内は薄暗い林だったかも。

その横には野井戸の跡と思われるものがある。水が涸れたので埋めたか、あるいは、子どもが落ちるといけないので埋めたのだろう。

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六地蔵の横には奇妙な宝塔がある。

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塔身が球体なのだ。

すっごく不安定な感じ。これまでよく地震で倒れなかったな。中に鉄心でも入れてあるのか。

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辻堂は公民館を兼ねている。

というか、公民館の一部にお堂が間借りしているという感じ。

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阿弥陀堂部分は公民館から突き出ていて、公民館が閉まっているときでもお参りできる。

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公民館の入口は阿弥陀堂から見て裏側にある。

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共同墓地は最近整備されたのか、どれも墓石は新しかった。

ここは旧入間川の自然堤防上なので、今後大きな水害があっても水が来ない場所なのだ。こうしたところに人々は墓地を造ってきた。

(2023年02月18日訪問)