氷川神社

■長楽用水■ 参道前に長楽用水が流れ、石橋がかかる。

(埼玉県川島町下小見野)

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川島町の北東部、小見野(おみの)地区。

川島の主要な農業用水路・長楽(ながらく)用水の最下流にあたる地域だ。これから長楽用水を上流に遡りながら風景を紹介していく。

以前に紹介した中山用水は住宅地を流れる用水路だったが、長楽用水は農業地帯を流れているため田園の風景が続く。

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小見野は市野川の右岸堤防が大きくカーブする内側の袋小路的な土地で、よくよく理由がなければ訪れることがない場所だ。

カーブする堤防の内側という点では以前に紹介した坂戸市赤尾地区と地勢が似ていて、ときどき頭の中でごっちゃになってしまう・・・。これから紹介する氷川神社も私の中では赤尾の白山神社と混同しがち。

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さて、氷川神社である。

その本社はさいたま市の大宮にあるが、分社は荒川水系に多く分布するという。ここまでにも荒川の氾濫原で4柱の分社を紹介している。

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参道の前には石橋がある。

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親柱に定礎があり、文政元年(江戸後期)に江戸の人が願掛けで奉納したことがわかる。

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橋の下を流れるのは長楽用水の分水路のひとつ。

水はきれいで小魚が泳いでいるのが見える。

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鳥居は2つあるのだが、一の鳥居はヒューム管と木造の混構造というあまり見かけない造り。

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二の鳥居は普通。

何となくだが、一の鳥居のほうが古く、この二の鳥居があとから奉納されたのではないかという気がする。木造だった一の鳥居の柱が腐って付け替えたときにヒューム管になったのではないか。

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拝殿は切妻平入り。

拝殿の内部。

なぜか天満宮、八幡神社、厳島神社という幟旗がある。合祀しているのか?

奥に本殿が見えている。たぶん流造り。

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外から見た本殿。

完全に覆屋の中にあり見えない。

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本殿裏の末社。

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唐破風向拝の妻飾りが菊科の花弁だ。

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ほかに境内の左側に社務所がある。

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社務所前の防災無線の柱に、荒川の氾濫時の想定浸水深さが刻まれているが、3.7mとなっている。

この場所は自然堤防上だが、それでも1階の天井まで水に浸かるのだ・・・。

(2025年09月11日訪問)