白山神社

地口行灯が伝わっている。

(埼玉県坂戸市赤尾)

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赤尾の名主住宅のすぐ東側に神社があった。

白山神社である。

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鳥居は笠木を瓦で葺いた両部鳥居。

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鳥居を潜ると左側に「白山集会所」と書かれた公民館がある。

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社殿は周囲よりわずかに土盛りされている。60cmくらいか。

低地の田んぼからも1mくらいしか高くなっていないので、越辺川が氾濫した場合はどうしようもないだろう。

そもそも4.5mも冠水するというのだから、ちょっとやそっとの水塚では水を防げないけれど。

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拝殿は切妻平入りの質素な建物。

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拝殿の中を覗いてみると、、、

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地口行灯がある!

 鶴はせんべい 亀はまんじゅう

 この雪に 口出立つと 大家いい

2つめはよく意味がよくわからない・・・。地口行灯って実際は難しいよね。これらはたぶん川越市内の提灯店「一力齋」の地口絵だと思われる。

全部で5~6個はありそうだ。例祭の日に来たら飾られているのが見られるのかな。

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拝殿の後部は石の間を経て覆屋に接続している。

本殿は覆屋で見えない。拝殿から見通した感じでは一間社流造りではないかと思うが。

境内地の背後も特に水害を防ぐような植栽などはなかった。

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拝殿の右側の末社。

ひとつは八坂神社。

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八坂神社の内部。

内部にも蔀戸みたいなものがあって、何も見えない・・・これは何?

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もうひとつは愛宕神社。

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愛宕神社の内部。

(2022年12月16日訪問)