
圏央道荒川橋、その少し上流をフラフラと走っていたら
堤防の中段に水防倉庫が見えた。

荒川の右岸の堤防を辿っていくと、所々に水防倉庫を見つけることができる。

推測なのだが、こうした水防倉庫がある地点は過去に水害が発生した場所なのではないかと思っている。
この場所には見たかぎり決壊の痕跡が見当たらないが、他の多くの水防倉庫は決壊地形とセットで見られるからだ。

水防倉庫を登った堤外に
八ツ保第2横堤だ。

この横堤、長さがわずか50mほどしかない小さな横堤なのである。
私が見た荒川の横堤の中では最短。おそらく荒川で最も小さな横堤であろう。

アクセスもしやすく、周囲に藪などもないので横堤全体を歩き回って堪能できる。横堤をまるまる独り占めしたいという人(?)にオススメな横堤である。

横堤の上を歩いてみた。

横堤の先端部。

横堤の先になんとなく土質が違う圃場があるので、以前は3倍くらいの長さがあったのかもしれない。

この横堤から400mほど上流で、市野川が荒川に合流している。市野川は水害が発生しやすい川なので、市野川の水をスムースに荒川に排水するかが重要なはずだ。
その合流点のすぐ下流に流れを妨げる横堤があったのでは、合流の妨げになるため一部が撤去されたのではないか。
(2022年12月16日訪問)