雙龍堂

元は寺だったが紆余曲折を経て野辺堂となった。

(埼玉県桶川市川田谷)

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陸軍飛行学校桶川分教場へ向かう途中、道ばたに墓地があった。

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運転しながら通り過ぎざまに敷地を覗くとお堂が見えた。

あ、ここはあるね! 例のものが!

車を止め、お参りしていくことにした。

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お堂は宝形屋根の小さな建物だが、左側に下屋がついて車庫になっている。

こうした車庫はほとんどの場合、霊柩車の保管庫なのだ。

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案内板があり、このお堂の歴史が詳しく書かれていた。

ここは元々雙龍寺というお寺があり、寺子屋のような機能を持っていた。江戸末期に火事で焼失し、再建されたお堂は地区の公会堂として使われてきた。その頃から雙龍堂と呼ばれるようになったという。

昭和51年(1976)に、仏堂として再建され現在に至っている。

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境内の霊園は地域の墓地としてよく整備されている。

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立派な馬頭観音があった。

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新しい六地蔵。お堂つき。

何となくだが、埼玉県北部にはこうしたお堂付きの六地蔵が多いような気がする。

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本尊は観音菩薩とのことだが、中は見えなかった。

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下屋の中。

想像通り霊柩車があった。寝棺タイプだ。

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境内の草刈りについての細かな取り決め。

檀家によって大切に守られてきたお堂なのだ。

(2023年08月23日訪問)