
荒川右岸から
この写真は堤防の上に道路が続いているように見える。これは普通の堤防ではなく、
一般の堤防は川岸に造られるから、水の流れと並行な土手である。それに対して横堤は、川の流れに対して直角に設置されるのだ。

少し高い所から見るとわかりやすいのだが、手前を左右に横切っているのが一般的な堤防。そこから直角に奥の方にのびているのが横堤だ。横堤は荒川が氾濫して河原にまで水があふれたとき、水の流れを弱めるためのものなのだ。荒川は画面左から右へ流れている。
この横堤の名前は

川の方向から横堤の付け根を見たところ。

出丸第2横堤では、さらに堤防の上流側を雑木林にしてあるので、出水時の緩衝帯になっている。

出丸第2横堤の長さは約900m。
そのうち横堤上に道路があるのが西側の500m。

途中から道路は堤防の下へ降りる。
道路が堤防の下にある区間が400mある。

横堤下の道路。

横堤の突端。突端部も土坡で、特別な補強構造は見受けられない。
突端から樋詰橋までは約500m。樋詰橋を見学するときは横堤も一緒に見学しよう。

(2023年03月20日訪問)