
ホンダエアポートへ行ってみた。
荒川の河原に造られた非公共用飛行場。本田航空によって運営される、小型レシプロ機専用の飛行場だ。

この場所は戦前に熊谷陸軍飛行学校の分教場の滑走路として整備された。
熊谷陸軍飛行学校は、JR籠原駅南の現在工業団地になっている場所にあった。関東の各地に分教場があり、以前に紹介している堤ヶ岡飛行場にも分教場が置かれた。

昭和19年(1944)に撮影されたとされる訓練風景。
練習機の複葉機が並んでいる。九五式練習機、いわゆる赤とんぼだ。

敗戦後、飛行場としては廃止されしばらく放置されていたが、昭和40年代に本田技研工業によって再整備された。
現在、旧軍の設備の遺構は何も残っていない。滑走路はもともと水没する場所だったから、掩体壕などの恒久的な施設はなかったのではないか。

現在ある管制塔も川が氾濫する可能性があるときは、安全な場所に移動できるように車輪がついている。

スカイダイビングクラブもある。
私はバンジージャンプ的なものは一切やりたくないし、遊園地のフリーフォールすら乗りたくないけれど、スカイダイビングはできるんじゃないかと思っている。
若いころパラグライダーをやっていたことがあって、高度が300mくらいになると地表が遠く、具体感が薄れて意外に怖くない感じがしたのだ。

私が現在住んでいる群馬県では、日曜日になるとトヨナガ自動車という群馬のローカル企業が飛行機からスピーカーで宣伝を流すが、ここから飛んでくるのかな。
2025年現在もその会社の宣伝は続いている。
(2023年08月23日訪問)