吉見町のさくら堤公園は土手の上が長い桜並木になっている。
この土手は田園地帯の真ん中にあるため、初めて見たとき私にはこれが何なのだかわからなかった。
これは吉見町を囲む輪中堤防「
写真左側が堤外地、つまり堤防の外側の川が流れる側。右側が堤内地で堤防に守られている土地だ。
だが現在は荒川の強固な堤防がさらに川の側に作られたため、ちょっとやそっとでこの堤防まで荒川の氾濫水が押し寄せることはない。写真左側の堤外地にも住宅地があり人が暮らしている。
さくら堤は現在は堤防としての役割を終えて桜の名所になっている。
もしこの堤防で氾濫水を防ぐことがあるとすれば、それは荒川の本堤が破堤したときで、未曾有の大災害が発生したときだ。
荒川の水防機能とすればこの堤防は熊谷市の熊谷堤のように撤去しても問題なさそうに思うが、そこまでの費用対効果も望めないので公園にしたのではないか。
さくら堤は2km弱の長さがあり、途中6ヶ所で道路が堤防を乗り越えている。そのうち堤防の中央の1ヶ所だけは
陸閘とは堤防を切り取って道路を貫通させた場所だ。もし水害が発生したら、この道路を封鎖して堰板で水を食い止める。
陸閘の内側の壁には2本の溝があるので、ここに堰板をはめることで浸水を止めるつもりなのだろうか。
でも道路幅が広いから、途中に柱なしの1枚の堰板で水を止めるのは無理なんじゃないかという気もする。
1枚板では水圧に耐えられないような気がするし、もし、耐えるような頑丈な堰板があるとしても、人力ではぴくりとも動かせないような重量になりそう。
歩道側も陸閘になっている。
こちらは幅が狭いので堰板による止水ができそう。
ただ、道路側には階段があって溝の上に登れるが、堤防側は垂直の壁なので、作業性は悪そう。
さらに溝の真上に歩道橋があるため、上から堰板を吊り降ろすこともできそうにない。
この陸閘は造られたときには機能できたのかもしれないが、サイクリングロードが作られたときに、陸閘としての機能を失ったのではないだろうか。
現在は堤防上にきれいなサイクリングロードができている。
歩道橋の上から堤外地を見たところ。
(2022年11月22日訪問)
