バス転回所と思われる場所の上にお寺があったのでお参りしていく。
萩平谷にある唯一のお寺で、名前は常光寺。
参道の途中には六地蔵がある。
斜面にあるため平地はほとんどなく、カメラの引きが取れない。
正面中央にある天窓みたいなものは何なのだろう。
もしかして屋根裏部屋の採光窓?
本堂の内部は外陣/内陣のような区分がない方丈風の間取り。
本尊は暗くて識別できないが、釈迦如来のように見える。
本尊前には獅子頭が並べてあった。
秋祭りの山車に載せる山笠が収納されていた。
獅子舞は11月3日に八幡神社で舞われるが、練習の場として本堂が使われているのかもしれない。
本堂の左側は公民館になっている。
公民館は新しくまだきれいだ。
萩平には竹の繊維で縄を作る「竹縄」の技術が残っていて、この常光寺で行なわれたワークショップに妻が参加したことがあるというのでビックリ。こんな山奥までよく1人で来たな・・・。
竹縄作りワークショップの様子。
竹はマダケの青竹を7月ごろ切って火であぶってから割る。
それを10日間川にさらし、さらに7日間静水に浸けておくという。
割った竹の内側の白い木質のところを薄くそいでヘギを作る。
ヘギを作るのに使う「うすば」というナイフ。
これが竹ヘギ。
次に細い芽竹を芯にヘギを巻き付けた片撚りのヒモを作る。
ヒモを十時の棒に巻き付けておく。これを「くもで」という。
片撚りのヒモを柱に引っ掛けてU字形に張り、くもでを解きながら巻き付けてゆく。これを2回まきつけて3本諸撚りの仮撚りの縄にする。
仮撚りした縄を縄ない器にかけて強い撚りをかけながらこすって縄目をならすと完成。
とても手間がかかっている。
竹縄で作った鼻緒。
もともとは舟つなぎなどの水に浸かる場所で使う縄だったという。
(2022年10月25日訪問)
