先ほどの流れ橋から150mほど上流にもうひとつ流れ橋がある。
この橋は川の再生プロジェクトに無関係だ。対岸の山崎集落の人がお墓参りなどで明登方面へ行くためなのか、明登の人が山崎側の耕作地へ行くためかわからないが、地域で管理している実用橋なのだ。おそらく地域の住民が復旧させたのだろう。
下流の川の再生プロジェクトの橋が台風から1ヶ月たってもまだ修繕できていないのと対照的だ。
橋脚がパイプだったり、車のホイールを挟んであったり構造がマチマチ。
大きな水害の際に破損して、そのつど異なる方法で修理されてきたのだろう。生活に必要とされ、地域に根ざした流れ橋文化を体現していて、この橋の素晴らしいところだ。
橋桁は川岸につながれている。
橋は1枚板なので幅は狭いし、歩くと揺れるので渡るのはけっこう勇気が必要。
危なっかしくて、行政には責任を取りきれないのだろう。
橋桁は小口のあたりから腐り始めている。
どのくらい持つのかな。おそらく10年は持たないような気がする。
山崎側から見た様子。
(2017年11月23日訪問)
