流れ橋の上流に腰越堰という頭首工がある。
上流側は階段状の平らな床止め工、下流側は消波ブロックを埋めた床止め工のような構造で、落差がすごく低く堰らしくない。
もしかしたら以前はもっと深い川だったのが、増水で地形が変わって川底が浅くなってしまったのかもしれない。
石碑が立てられていてそれによれば、この堰は明治44年に腰越用水の取水のために建造され、水利組合の管理だった。だが水田の縮小などにより、管理が自治体に移って現在に至っている。
消波ブロックのような場所は歩いて渡れる。一本橋の流れ橋よりはむしろ歩きやすいかもしれない。
推定だけど、現在の堰の基本構造ができたのっは昭和27~29年(1948~1952)の改良工事によるものだと思われる。その後、昭和49年9月1日に台風による大きな被害が出て、激甚災害に指定され国庫予算により修復されたという。
いままでにあまり見たことのないレトロな印象の堰で、見ごたえがある。
腰越用水の取水口は水門で、左岸側にある。
堰の下流方向の風景。
(2017年11月23日訪問)
