

那智の滝は飛瀧神社という神社になっている。
鳥居はRC造。
ここまで那智山の社殿は全体的に朱塗りだったが、ここに来てシックな落ち着いた色使い。白木鳥居をイメージした色なのだろう。

入口からは滝壺に向かって200m弱の下り。
一種の下り宮ですな。

ゴールが見えてきた。

ここが那智の滝、飛瀧神社。
神社といっても本殿はなく、瀧が御神体。

石段を下りたところに光ヶ峯遥拝所があった。
光ヶ峯は熊野の神が最初に降り立ったとされる山で、この石はその山とつながっているのでこれをさわれば光ヶ峯に触れることができるというような装置。

光ヶ峯は意外なことに那智山よりも海側にある山だ。
写真は青岸渡寺から見た光ヶ峯。
どういうわけか光ヶ峯自体やその山麓には寺社などはない。

境内図があった。
三重塔がやけに大きく描かれているので、三重塔が建立された昭和の高度成長期に描かれたものかもしれない。建物の位置関係がとっても主観的で、航空写真などを見て描いたものでなく、頭のなかで再構築された風景なので味わいがある。
そう思うと、伽藍配置図コレクターっていそうだな。

飛瀧神社には社殿がなく、鳥居と瀧だけだ。
あえていえば護符売場が社殿。
瀧は落差133mある。途中で岩壁に当たっている段瀑だが、限りなく直瀑に近い風情。数値でいえば国内にはこれよりも落差のある滝があるが、やはり日本三名瀑の名に恥じない素晴らしい滝だ。

鳥居から先は入れないが、写真左端のところに有料の遥拝所があり、そこへ登ればかなり滝壺に近い場所から滝を眺めることもできる。
入場料はわずか300円なので行くべきなのだろうが、疲労であそこまで登るのさえ難しい。
鳥居のところから拝むだけにしておいた。

これは青岸渡寺から見た那智の滝。
実は滝壺から見たときよりも青岸渡寺から見たほうが感動的だった。

有料遥拝所の出口が護符売場になっている。

ここにも巨大みくじがあった。

さて、戻りは200m弱の上り坂、そこから駐車場までは800mほど。
まだまだがんばって歩かなければ。
(2024年12月15日訪問)