海川東西合流点の吊り橋

海川西俣と東俣の合流点にある吊り橋。

(徳島県那賀町海川)

那賀川の支流、海川(かいかわ)は上流部で二股に分かれる。鰻轟山を源流として国道193号線沿いの「海川谷東俣」と、神戸丸という山を源流とする「海川谷西俣」だ。

霧越峠から東俣を下り、2つの支流の合流点まで来ると、少し空が広くなり川面を見渡せる特徴的な場所がある。

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海川は支流といっても水量豊かな堂々たる渓流だ。このあたりの山はほぼ人の手が入った植林地ばかりだが、河道沿いや尾根には広葉樹の斜面もあって、原生的な風景も想像しやすい。

国道から階段もあるので川へ降りることもできる。関東あたりだったら渓流釣り師が目の色を変えそうだけど、徳島では釣りと言えば海釣りと鮎釣りが中心で、源流部でアメゴを狙うような釣り師の人口は少ないと思う。

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この合流点には大きな砂防堰堤があり、魚止めの滝になっている。

ここより上流にいる魚は、漁協が放流するアメゴか、堰堤が出来る前からこの川に生息しているものだけだろう。

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この堰堤のすぐ上流に小さな吊り橋があった。

対岸は杉の人工林なので林業の管理のために人が山に入るためのものだと思われる。

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残念ながら通行禁止だった。

(2008年05月31日訪問)