海川の東俣・西俣の合流ポイントから下流は山深いものの人煙のある山里になってくる。何度か走っている193号線なので、たまには脇道にそれてみようか・・・。
ということで、海川西俣側の林道、海川野久保線へ入ってみることにした。
海川野久保線は、東俣・西俣合流ポイントから西方向へ続く延長20kmほどの林道だ。半分くらいの区間は未舗装だが普通自動車で通行でき、ひとつ峠を越して那賀川の支流、南川の谷へ抜けられる。
林道の前半は海川西俣と付かず離れずで、ときどき川面が見える。
林道沿いの山は、人工林の比率も半分くらいなので、四国山地の森をたっぷりと感じることができる。
林道沿いにあった名もない小さな滝。
那賀町上流部にはいったいどのくらいの滝があるのか想像もできない。
未舗装区間の途中、川の低い場所に吊り橋があった。
林業のための橋なのだろう。
支流が合流する場所にあるので、よく増水で壊されないものだと思う。
さらに林道を進むと峠付近で展望が開ける。
崖の上にシカがいた。
道路にも。
峠を越えて那賀川の支流、
那賀川の源流は剣山に発しているので南川は支流扱いだけれど、本流と比べてもまったく甲乙つけがたい迫力のある川だ。
南川は激しい穿入蛇行の連続。途中、道路から大きな蛇行を一望にできる場所がある。
那賀川流域の吊り橋を3件紹介したが、どちらかというとニッチな物件だ。上流部には本流をまたぐ立派な吊り橋もあり、そちらを紹介すべきなのかもしれないが、いまのところ立派な吊り橋にはあまり魅かれないのだよね。
(2008年05月31日訪問)
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