
赤浜地区には荒川の段丘崖を下る道がいくつかあり、そのひとつひとつが個性的で印象深い。段丘崖の坂道が空きな人ってけっこういると思う。
その坂道の途中に常楽寺というお寺がある。

寄居町には武州寄居七福神巡りという札所がある。
七福神は比較的簡単に設置できるからか各地にあるが、寄居の七福神巡りはその中では老舗ではないかと思う。東武東上線とタイアップして古くから電車や駅に広告を出しているので知名度も高い。

訪れたのは夕方で、境内は東面しているため西日が逆光になって写真が撮りにくかった。

山門は質素ながらも四脚門。

山門の中になぜか寿老人」

本尊は大日如来。
そのほか本堂内に薬師如来、馬頭観音、閻魔大王が祀られているという。閻魔大王は浄玻璃の鏡を持っているというので期待が高まる。

境内にはハクモクレンの巨樹。
見ごろは3月中旬だという。

七福神の恵比寿は山門を入った左側にいた。
像が大型なのが寄居七福神巡りの特徴だ。
納経や御朱印は寺ではなく、寺入口の人家で受け付けているという案内。どうやら住職は庫裏ではなく、別の家に住んでいるようだ。

本堂。
扉は閉まっていた。

中で護符などを販売しているので、昼間の時間ならば本堂に上がれるのかもしれない。

案内にあった閻魔大王は左奥にあるが、遠くてよく見えない。
ブログなどで見ると、十王のほか、司命司録、奪衣婆、浄玻璃鏡、人頭杖、業の秤が揃った完璧版の十王セットがあるようだ。いつかちゃんとした時間に訪れて見てみたい。

本堂の左側には回廊の名残みたいなものがある。

そのさらに左には庫裏。

庫裏は屋敷森に飲み込まれつつあり、風通しも悪そうな建物だった。
(2023年11月05日訪問)