コーピャ山の東麓に道があることがほぼ確定した。しかも四輪車が通った形跡がある。イチカバチカの賭けに勝ったのだ。
あとは宿に戻って午後の仕事に備えよう。ペースを上げて走るぞ~。
と思った途端、急ブレーキ!!
洞窟があるっ!
これは立ち寄らないわけにはいかない。
短い石段を登ると、岩陰が瞑想所になっていた。
でもお坊さんは常駐できそうにない。たぶん近くの村の僧院から出張ってきてここで瞑想するんだろう。
もちろん石灰洞窟である。
瞑想所の奥にフローストーンが見える。
奥があるのか?
5mくらいで行き止まりになっていた。
ほかにも小さな支洞っぽいものもあるが、これも行き止まり。
小さな規模でよかったよ、、、時間もあまりないし。
あ、現地人が通った。やっぱりこの道は抜けてるんだ。
あとはひたすらサルウィン川の西岸を南下するのみ。
衛星写真では道がなさそうに見えた場所も、こんなふうに難なく通過できた。
いや、それなりに荒れているから「難なく」っていうのは語弊があるが、少なくとも乾季には確実に通れる道だ。
コーピャ山の東側。
コーピャタン洞窟寺で鍾乳洞は3km以上あるって言ってたし、洞内には泥が多かったから、もしかするとこちら側のどこかに貫通しているのかもしれない。
小さな橋があった。
オートバイが渡るのがやっとの木造橋だ。四輪車は少し遠回りすれば渡河できる場所があるみたいだ。
でもモゥクディ山の東麓にもこんな木造橋があるので、サルウィン川の西岸全体でいえば、四輪車の通行は無理だ。
ヤンォンチャウンダ洞窟寺の境内を抜け、モゥクディ山東麓の道へ入る。ここからは知っている道なので気がラク。しかも、前回来たときは未舗装だった道が、舗装されてる。
このルートは以前の記事でも紹介しているが、すばらしい場所なのでもう一度紹介しておこう。
まさにサルウィン川を舐めるように通る細道で、片側はモゥクディ山の絶壁。こんな道が4kmほど続く。
パアン市の観光ツアー会社は、外国人をマウンテンバイクにでも乗せてここへ連れてきたら、かなりいいアクティビティツアーになるのじゃないかな。
さっき通過したコーピャ山の東麓がずいぶん遠くなった。
わずか数時間の観光だったけれど、きょうは発見が多かった。
(2019年03月07日訪問)
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