トグナミィデニィパゴダ

丘の斜面に千仏庭園があるパゴダ。

(ミャンマーモン州タトン)

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寺町通りの突き当たりに見えたパゴダまで来てみた。

近くまで来ると仏塔は見えず、その代わりに丘を取り巻く仏像の群れが見えてきた。

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無数の仏陀が"面"で配置されている場所を、当サイトでは「千仏庭園」と呼んでいる。

これまでカレン州パアン方面では何ヶ所か紹介しているが、モン州では初めてか。ミャンマー全体で見れば全国的に分布しているものなので、カレン州固有のものではまったくない。

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千仏の丘の前に大きな菩提樹。

その下で若者のグループが休憩していた。お寺参りに来たのかな。観光寺院以外で他の参拝者がいることはめったにないので、印象に残る。

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ではパゴダに参拝しよう。

山門、回廊、階段というのはいつものパターン。こういうときは、山上で地面を歩く可能性があるので、履物はぬいだあと手に持っていくのが定石。

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丘は大したことがなくすぐに山頂が見える。

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千仏庭園の仏像の数はちゃんと数えなかったけれど30体前後。

もしかしたら過去二十八仏かもしれない。

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けっこうな斜面に作られているので、一体一体の仏像にお参りすることはできない。

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チューリップハットみたいな天蓋がかわいい。

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メインとなる仏陀は立像で天蓋付き。

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上からみたところ。

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階段を登り切ると、回廊はパゴダ拝殿につながっていた。

「パゴダ拝殿」は当サイトの造語で、パゴダに密着して作られた礼拝用の建物。中規模以上のパゴダに作られることが多い。雨季で床が濡れるときや暑季でタイルが焼けているときなどでも跪拝できる目的で生まれたのではないかと思う。

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ただ、このように回廊→パゴダ拝殿という構成の寺で、正直に参道からパゴダ拝殿を参拝しただけではパゴダの姿を見ることはできなくなってしまう。

なので、パゴダ拝殿に参詣したあとは回廊から出て、パゴダの周りを一周するのがよいだろう。

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だいたい大きなパゴダではパゴダの周囲にも仏像やお堂が並んでいて飽きないようになっている。

基本的にこの部分を歩くときも裸足になるべきなのだが、暑季であまりにも熱い場合は申し訳ないが履物を履かせてもらうこともある。でないと火傷するので。最近は耐熱タイルみたいな熱くなりにくいタイルもある。

これは私が「浮かれ小僧の鐘つき柱」と呼んでいるもの。まあこの例では浮かれてないのだけど。

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タジャーミン堂と、ムチャリンダ仏。

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ここにも菩提樹があった。

奥に黄色い色の仏殿があるので行ってみよう。

日本でこの色に塗られたお堂があれば、かなり目立つのだけれど、ミャンマーでは溶け込んで見える。むしろ普通。

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お堂に入ってみる。

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中には5体の仏陀が並んでいた。

中央の1体だけが説法印、残りの4体は中途半端な触地印みたいな印相。

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得度堂かな。

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パゴダ外壁には八曜日の守り本尊もあるので、参拝するのを忘れないようにしよう。

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水曜日の午後生まれの私は、北西にある牙のないゾウの本尊にお参り。

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シンティワリ(右)と、シンウーパゴ(左)。

釈迦の弟子の中で、よく仏像にされているもの。

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パゴダは少し離れて見ると全体像がわかりやすい。

ボウルを伏せたような覆鉢(ふくはつ)がなく、八角形と円柱で構成された奇抜な造りのパゴダだ。どこかに有名なモデルがあるわけではなく、たぶんパゴダ大工が創造性を発揮した結果。

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外周にはほかにも独創的仏塔があった。

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パゴダと対になる石柱であるタコンタイはわりと平凡だった。

(2019年03月27日訪問)

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ムック – 2023/1/24
standards (編集)
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