吉見神社

社殿の背後に大きな構え濠がある。

(埼玉県熊谷市相上)

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相上地区のはずれにある吉見神社。

この神社は延喜式にある「横見神社」はこの神社を指していると考えられている。

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一の鳥居は県道に面しているが、そこから境内までは150mほど離れている。

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二の鳥居。

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二の鳥居前には土手がある。

これは川の土手ではなく、平野部に築造される控え堤と呼ばれる堤防だ。

この場所は大里町~吉見町を囲む巨大な輪中堤坊「大囲堤(おおがこいづつみ)」の北端部になる。

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二の鳥居をくぐると右側に「永代御供米田地」と書かれた碑がある。

この後ろに見える水田から採れる米(の売上?)を神社にすべて奉納するというような意味か。

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少し進むと右側に石祠が2柱ある。

右側は櫛岩間戸命(くしいわまどのみこと)、左側は豊岩間戸命(とよいわまどのみこと)。明和4年(江戸中期)の銘がある。神社の入口を守護する神さま。

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水盤は新しいが、手押しポンプとういのがいまどき珍しい。

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境内は大イチョウほか巨樹が多く、鬱蒼としている。

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見事な枝ぶりの大イチョウ。

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イチョウの樹の下には8柱の石祠。

左から、天神社、金毘羅社、頭犬宮社、弁天社、牛頭天王社、天神社、八幡社。

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その横にさらに木製の末社のアパート。

左側から、三嶋社、興玉社、水分社、荒祭社、玉造社、斎神、浅間神、日枝神、雨降神、賀々美神、二荒神、秩父神、養蠶神、豊受荒魂。

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養蚕の神は、京都の蚕ノ社(かいこのやしろ)(木嶋坐天照御魂神社)を勧請したもの。

関東の養蚕の神は蚕影(こかげ)神社、または、絹笠明神が一般的で、埼玉ではほとんどが蚕影さまではないかと思う。それ以外には蚕養(こかい)神社、蚕霊(こだま)神社といった神社もあるが、蚕ノ社を勧請したのは初めて見た。

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神社には相上神楽という神楽があるらしい。

昭和40年代に途絶えたものを、平成7年に復活させたという。

いまも毎年舞われているかは不明。

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以前、神楽が舞われたと想像される神楽殿。

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現在は腰壁みたいなものが付いて倉庫のようになっているので、ここで演舞はしないだろう。

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神楽殿の左側には石碑の天神社、末社の東宮、稲荷社がある。

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稲荷社には素焼きの狐が奉納されていた。

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稲荷社のさらに左にはまた末社のアパート。

左から、御年社、住吉社、伊佐奈岐社、杵筑社、香取社、氷川社、鹿嶋社、春日社、風祈社、月讀社。

末社の数がすごいな・・・。

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メインとなる社殿は少し土盛りした上にあり、神門があって玉垣で囲まれている。

これだとお参りも賽銭もできないと思ってしまうのだが、、、

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横から拝殿に入ることができる。

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拝殿は神明造り。

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本殿も神明造り。

この神社は以前は神明社と呼ばれていた時代もあるようだ。

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本殿の裏側は土地が下がっていて沼になっている。

写真だとわかりにくいが・・・。

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境内を出て裏側に回り込んでみた。

かなりしっかりした沼だ。

社殿の土地を嵩上げしたときに土を掘り取った跡だろうか。

構え濠と呼ばれるものだ。洪水の際に押し寄せる氾濫水をそらす機能もあるとされる。

私が荒川水系で見た構え濠の中では、最も大きなものだ。

(2026年07月01日訪問)