東野の上げ舟

公道から間近に見られる上げ舟。

(埼玉県吉見町東野)

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荒川に架かる御成橋の東詰めの集落、東野。その集落をウロウロしていたときに見かけた上げ舟。「上げ舟」はは水害時の避難や救助などのために、川から離れた人家に常備されている和船である。

実はこれ、私にとっては埼玉県で最初に見つけた上げ舟なのだ。

荒川水系の上げ舟をネットで検索すると民俗資料館下八ツ林薬師堂に置かれている物件が見つかるくらいで、本物の上げ舟はネットでは中々見つからない。

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そんな中、偶然見つけたのがこの舟だった。

私は2017年ごろから埼玉県の沈下橋を巡ってみようと考え、実行に移したのが2022年1月だった。それから何度か埼玉に出かけ、最初の上げ舟を見つけるまでに1年かかった。

上げ舟は以前に群馬県の東毛地区では見たことがあったが、荒川右岸にも残っているかは半信半疑で、もう無いんじゃないかとあまり期待していなかった。

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この舟を見つけたことで「探せばある!」と確信できて、それ以後、いくつも上げ舟を見つけられるようになった。

〝あると思って探せば見つかる〞ということもあるし、埼玉の沈下橋巡りを始めてから時間が経つにつれて〝やっと眼が出来てきた〞というのもある。

2026年現在、まだ記事に書いていない上げ舟も根気よく探せば新たに見つけられるだろういう自信すら持っている。

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この物件はちょっと意外な場所に置かれている。

上げ舟はほとんどの場合、農家の納屋の下屋、もしくは、土蔵の下屋に吊り下げられていることが多い。だがこれはガレージの横に立てかけてあるのだ。そのため、公道からも間近に観察することができるのがありがたい。

多くの上げ舟は主屋の裏のほうにあったり、片づいていない古い納屋にあったりするから、道路からは見えにくいのだが、この物件はストリートビューでも見つけることができる。 ➡ 場所

納屋を壊すときにこの場所に移したのか、あるいは、ガレージの中に吊っていたのを、大型車の購入に際して外に出したとかだろうか。

奥に見える敷地の擁壁は水塚なので、この地域はやはり水害の経験が多い地域なのだろう。

(2023年01月04日訪問)