一ツ木霊苑

もとは長泉寺という寺があったという。

(埼玉県吉見町一ツ木)

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椀箱淵の岸辺に村の共同墓地がある。名前は「一ツ木霊苑」という。

私は下車して歩いている最中には、共同墓地であっても、お堂がある場合はお寺の一種と見なしてお参りしていくことにしている。

墓地は地面がすべて土間コンで仕上げられていて、少しかさ上げもしてある。

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入口を入ったところに僧形の石像。

空海の修行像かな。

共同墓地にしては明確に宗派を感じさせるのって珍しい。

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お堂は薬王寺とうり二つ。

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堂内には厨子が2つ。

たぶん大きい厨子が大日如来、小さい厨子が子安観音だと思われる。

左のほうに行灯が積まれているが、子安観音の例祭があるのかな。

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入口から右を見ると、石造多宝塔がある。これも薬王寺とうり二つ。基壇の波みたいな模様も同じ。

墓地は最近整備されたようで、各戸の墓石は新しい。

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入口から一番目立つところにある家の墓。先祖の墓石を集めてあるのだろう。

最も手前の墓石には宝暦(江戸中期)の文字が見える。額縁付きの夫婦の墓が目立つので江戸期のものが多そう。そこまで先祖が遡れるのってすごいな。

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入口の壁際には地蔵菩薩や庚申塔など。

奥のほうに続いている舟形向拝の石仏はおそらく古い墓石ではないかと思う。

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ひとつだけ青面金剛と思われるものがある。

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青面金剛になぜか百地蔵の供養札が貼られていた。

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墓地の歴史が書かれた碑。

この場所にはもともと長泉寺という寺があった。その本堂は明治5年に移築され、一ツ木郷学校の校舎として使われたという。郷学校とは江戸時代からあった庶民の学校である。

こうした小さい歴史が石碑にすることで未来に残っていく。石碑ってホントすごい。インターネットなんて20年前の情報がほとんど消えていってるのにね。

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近くにある一ツ木郷学校の跡地に行ってみた。

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いまはもう建物はないが、学校で使われた井戸が残っている。

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文化財の看板。

(2022年10月29日訪問)