東秩父村白石地区、つまり旧白石村へ入った。槻川の源流部であり東秩父村の最深部ともいえる。
谷底には平野がなく人々は斜面のわずかな平地に暮らしている。
県道から小さな橋が見えた。
橋の名前は唐沢橋。
蛇籠の橋脚に板を渡しただけの簡易的な橋だ。
一瞬、流れ橋かなとも思ったけれど、橋と一緒に電線や水道といったライフラインも渡してあるので、橋桁まで水がくることは想定していないのだろう。
虎ロープが手すり代わりだ。
対岸には1戸の人家があるほか、耕作地もある。
橋脚が蛇籠というのは初めて見た。
固定された基礎ではないから建設物ではなく、置いただけという扱いで、何か法規的に違いが出るのかもしれない。
20~30年に1回くらいある大きな出水で橋桁ごと持っていかれても、建設工事ではなく設置工事だけで直そうという設計なのかな。
上流の様子。
(2022年10月25日訪問)
