
西野橋入口の地蔵堂。実はこの地蔵堂の横に富士塚があるのだ。
調べて立ち寄ったわけではなく、橋を見に来たらたまたま富士塚もあったという状況。もちろんお参りしていく。

名前は小塚浅間塚。またの名を「おおつか」ともいうそうだ。方墳のような形状をしていて、1辺が26m、高さ4.6mあるという。
私は富士塚を大型、中型、小型の3段階で意識している。自然の山や前方後円墳を富士塚としている超大型は除外して、高さ1m未満は小型、3mまでを中型、3m以上を大型としている。この富士塚は大型に当てはまる。基本的に大型の富士塚はすべて見たほうがいいと思っている。

場所が河岸段丘崖なので斜面に登山路をつけたただの崖を富士山に見立てたやつかな、とも思いがちなロケーションだが、小塚浅間塚はちゃんと「塚」になっている。

入口が少しわかりにくい。人家の裏山みたいなところにあるのだ。
富士塚の多くは神社の境内に築造されているが、この小塚浅間塚は富士塚だけで独立して存在している。大宮台地にこうしたパターンが多いような気がする。

入口に到着。

ふもとに石祠がある。
末社なのか、あるいは、富士塚を奥宮としたときの里宮に相当するものか。

登山口には鳥居がある。

登山道は直線なので味気ないが、簡素な石段が作られている。
現在も7月1日に山開きが行われるというから、地元では信仰され、整備されているのだろう。

あっという間に山頂に到着。

山頂には記念碑と石祠。

石祠の中にはかわいらしい木花咲耶姫が祀られている。
化粧仏だ。

山頂から周囲を見渡す。展望は南側しかない。

山頂から見おろした登山道。
(2022年11月06日訪問)