天神宮

拝殿が前室・後室に分かれている珍しい神社。

(埼玉県ときがわ町椚平)

写真

椚平の最深部、もっとも標高の高い場所まで上ってきた。

その行き止まりには小学校の跡があるのだが、その手前に小さな神社がある。

写真

仏教で言う辻堂に近いものだが、神道に属するもののようだ。

神社の名前は大木戸の案内図によれば「天王様」となっている。

写真

でも中を覗いて見ると幟には「天神宮」と書かれているので、記事の見出しは天神宮としておく。

拝殿の内部は前室と後室に仕切られていて、前室にはパイプ椅子などの備品が置かれている。奥の壁の先が本殿なのだろう。密教の外陣/内陣のような造りでもあり、思えばこういう神社ってあまり見た記憶がない。

あえて言えば、鎌形八幡が似たような構造だが、鉢形八幡はこのように壁で仕切られているわけではない。

写真

前室と後室は完全に1棟の建物なのだが、後室部分には外壁に瑞垣が巡らされている。後ろ半分が神域であることを表わしているのだ。

やはり珍しい造りだと思う。

写真

背面には裏扉などはない。

写真

拝殿の左側には水場のようなものがある。

フタがしてあって水があるかどうかは確認できなかった。

写真

ほかに狭い境内には聖徳太子の文字塔がある。

(2022年11月02日訪問)