氷川を遡っていくと道ばたに目立つ木造の建物がある。
この建物は「鎌倉山荘」という山小屋で、予約すれば日帰りでバーべーキューに利用したり宿泊できたりするという。
町おこしなどで近年建てられたものには見えず、本来は別の用途の建物だったと思われる。
ただその用途がぱっと見にわからない。分校か、製紙場か、林業事務所といった風情だが。
その横に釘貫門がある。
この奥に見える尾根に、戦国時代に
大築城は慈光寺を直接望遠できる山頂に築かれた。深い山だが、慈光寺までの直線距離は4kmほどなので、敵の動きに睨みを利かせることができたのだろう。
この周囲には大築城に関係する地名が残っていて、この場所は「大木戸」と呼ばれる。
大築城の北側の街道の要となる場所なので関所を造り往来する人を監視したのだという。
この釘貫門はその関所をイメージしたものなのだろう。
この場所でおもしろいのが村の案内図。
地元に根付いている郷土史家でなければ知らないような恐ろしく細かい案内図ってたまにあるのだけれど、これはその例だ。
とくに氷川源流部に興味深い地名がいくつかある。
オオカミ屋敷、熊穴などなど。
大桂、姥樫などは一見の価値がある巨木らしい。
(2022年11月02日訪問)
