
案内板の地図にしがたって、平方河岸の町を散策する。
船着き場があったところから坂を登って、崖線上の道路を入ったところに地蔵堂がある。案内板ではこの付近にかつて製糸工場があったとのことだが、痕跡は確認できなかった。
地蔵堂の後ろは火の見櫓、その後ろは屋敷森というフォトジェニックなロケーション。

火の見櫓は平方自警消防第四分団の倉庫になっている。火の見櫓と倉庫は一体化しているものの、構造的には依存関係はなく、火の見が小屋を跨いでいるという状態。
タラップは地表から踊り場までは塔の外周、踊り場から塔の内部を登るようになっている。

デッキはあるけれど、このデッキに立って鐘を鳴らずのではなく、上半身を入れて、足はタラップに踏ん張って立つ感じだろうか。

地蔵堂は元々は街道筋から鰻の寝床みたいな細い敷地の奥まったところにあったと思われるが、敷地の街道側に防火水槽ができたため、街道からは直接入れなくなった。

敷地の横から入るというやや強引な参道だ。

建物は1間四方の宝形造り。
格子戸は固く閉ざされていて、内部の様子はまったくわからなかった。

堂の右側には石仏や石碑が並んでいる。ほとんどは地蔵菩薩だが、中央の思惟像は如意輪観音かな。

かわいい子が覗いていた。
(2022年11月06日訪問)