探していた稚蚕飼育所は、山の中のすごくわかりにくい場所にあった。
小川稚蚕共同飼育所。昭和48年竣工で大部屋式の飼育所だとされている。
うん、確かに。土室育やブロック電床育式の飼育所にあるような趣きがまったくない。ただの農具倉庫みたい、、、、
え? 人工飼料の袋が捨ててある!
も、もしかしてここ現役なの!?
玄関から中を覗いてみるときれいに整頓されているし、ロッカーの上に蚕種会社から蚕種が配達されるときの箱が置いてある。
この飼育所、いまでも稼働しているんだ!
まったく知らなかったよ。
ロータリー式蚕座のパレットがやたらに転がっている。
元々はロータリー式で作られたが、故障して撤去されて普通の大部屋式飼育所になっているのかもしれない。
パートの人たちが使っている手ぬぐいか?
洗濯機も建物の外にあるし、こんな感じで天日干しされているのは、農協の人工飼料飼育所と比べると防疫的にはおおらか。
高原社の手ぬぐいがある。ちょっと欲しいな。高原社に行ったらいまでも売ってるのかな・・・。
これは沼田蚕絲㈲という会社の手ぬぐい。
むかしの製糸会社かな?
ここで使われている手ぬぐいの多くが沼田蚕絲のもの。
飼育所の周りの山は桑畑の跡だ。
もう放置されて10年以上はたっているだろう。
桑品種は坂東かもしれないが、葉だけからははっきりとはわからない。
栄養と日照不足の一ノ瀬かもしれない。
人がいるときにまた来てみようと思っているうちに時が過ぎ・・・3年後の2014年に再訪してみたら、もう飼育所はなく、更地になっていた。
狐にでも化かされたような思いだ。再訪するつもりでも、とりあえず写真撮っておいてよかった。
(2011年06月04日訪問)
