立派な山門のある場所ではなく、そこから50mほど東にいったところに通用門のような入口があり、そこからいくつかのパゴダが見えたのだ。
再訪になるが、入ってみよう。
この場所は前回訪れたときに入ったエリアから見ると、2階建ての僧房の裏側にあたり、そのときはまったく気がつかなかった。たぶん、正門側からここに入るには、いったん僧房の建物の中を通過しなければならないのではないか、まさに秘密の花園といった感じの庭園だ。
華やかなパゴダや仏殿がたくさんあり、前回見たエリアよりもむしろこの庭園のほうがこの僧院のメインの見どころと言っていいと思う。
地面は全体的にタイルが敷かれていて裸足で歩いても痛くない。
触地印の仏陀。
シンティワリ堂。
蓮の花をかたどった池。
なんと、地元の女の子が参拝に来ていた。
カレン州の村の僧院で、お仲間に会うことはめったにない、めずらしい出来事だ。つまりこの僧院は、村の僧院とは一線を画した立派な寺ということなのだ。
すごくディティールの細かいパゴダがあった。なんか、気持ち悪くなりそう・・・
大仏。
なぜかその手前にお堂があり、大仏がよく見えないという理解不能な造り。
裏側から見ると、こんなふうになっていた。
シンウーパゴ堂。
大理石製か。向きは右向き。
講堂らしきものがあって、参拝の人たちが入っていった。
そっと中を覗いて見ると、なぜかシカのぬいぐるみ。
こっちにもシカのぬいぐるみだ。
この寺の西側エリアで生きたシカを飼っていたので、何かシカに関係する寺なのかもしれない。
庭園の外周にも仏像が並ぶ。
敷地の多くのほうにもお堂が見える、得度堂だ。
得度堂の内部。
西エリアと同じように、よく整った庭園にはたくさんのベンチがある。気持ちよさそう。
湖のほうへ行ってみることにした。
湖の対岸にも小さな白いパゴダが点在し、水辺では水牛が草を食んでいる。
前回のときよりも水位が下がったのか、湖の中のお堂へ行けそうだ。
お堂までは土橋が続いている。
パゴダは、この地域によくある謎の球体パゴダ。この寺の少し西に、この型式のパゴダが林立する場所がある。
この建物は何なのだろう。位置的には第2得度堂という可能性が高いが。
この僧院は西エリアだけでもそれなりに立派だが、この東エリアにもたくさんの仏像があり楽しめる。
もし近くまで行くことがあれば、観光で立ち寄ってもいいかもしれない。もっとも、外国人がこの村あたりに来る理由はないのだが・・・
(2019年03月07日訪問)
ビルマのゼロ・ファイター ミャンマー和平実現に駆ける一日本人の挑戦
単行本(ソフトカバー) – 2013/9/10
井本勝幸 (著)
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