ビーメーボリザァ僧院・再訪

僧院に仏殿が出来たみたいなので再訪。

(ミャンマーモン州タトン)

きょうは水曜日だけれど国軍記念日でお休み。今回のミャンマー滞在で4回目にして最後の休日である。仕事もあらかた片づいたので心置きなく休日を楽しめるから、どこで過ごすか悩むところ。

まだ残っている洞窟寺院候補をひとつでもふたつでもつぶしておくべきか悩んだが、前回の休日でタトンを見た続きの勢いがあるうちに、タトン方面をいったん終わりにしてしまおうと決めた。

タトンは9世紀~11世紀ごろにモン民族の王朝の都だった場所だと考えられていて、現在の市街地は条里制を思わせる外形をしている。今回の目標はこのタトンの平地部分の気になっている寺をすべて見て、当分タトンに行かなくてもいいくらいにすることだ。まず、❶のタトン峠の南の尾根のパゴダを確認、次に❷北タトン山脈の山麓の寺町巡り、余裕があれば❸の小島のようにみえる集落へ行ってみることだ。きょうも多分長い一日になるだろう。

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まず最初に向かったのは、ビーメーボリザァ僧院。

このお寺は5年前に一度訪れているのだが、その後、写真のような大菩提寺チックな建物が新たに作られたし、さらに山上にもパゴダが見えることから山上伽藍があるのではないかと以前から気になっているのだ。

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大菩提寺チックな建物は、遠くから見ると懸崖造りっぽく、山の斜面を利用した展望台のようになっているようだ。

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ではさっそく僧院に入ってみよう。

前回のときは、私もまだウブで僧院慣れしていなかったのでおっかなびっくりだった。そのアウェー感みたいな空気が、前回の記事での山門の写真からも伝わってくるような気がする。

それがどうだろう。今回は当たり前の風景を写しているような気の抜けた写真になっている。ある意味、以前のほうが写真にキレがあったよ。

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前回のとき「あっちへ行ったら怒られるかな」と思いとどまった本坊方面へ入って行く。

いまではね、まったく怒られる気がしない。日本の田舎の非観光寺に入るのと同じくらいの緊張感しかない。

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参道の途中にあるのは、お坊さんの住居か。

黄色いFITはお寺の車だ。なんでわかるかというと、ナンバープレート。黄色いパネルに黒い文字は「お坊さん専用ナンバー」なのである。

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ではまず講堂と思われる建物を見ていこう。

この中央の階段を上がればいいかな。

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なかなかにおごそかな雰囲気の空間。

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講堂への入口は妙に狭い。

両側の小坊主の写真がかわいい。

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講堂はこんな感じ。

きょうは祝日なので説法などはないのだろうか。誰もいなかった。

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講堂の仏像の裏側にはアーケードのような空間がある。ミャンマーの寺って、こんな工場みたいな架構で出来てることがけっこうある。

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この空間も小さな講堂のように使いそう。

建物は斜面に建っているので、スキップフロアみたいに部屋ごとに床が高くなっていく。

この部屋の隣にもさらに何か部屋がありそうだ。でも通路らしきものはない。

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いったん建物を出て、、、

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回廊を登って行くと、、、

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パゴダがあった。

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先ほどの工場みたいな空間で仏像の奥に見えた部屋は、このパゴダの基壇の内部だった。

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パゴダには対になるタコンタイ。

ステンレス製のピカピカのタコンタイだ。たぶんステンレス製は初めて見たと思う。

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続いて、新しく出来た大菩提寺ふうの建物へ行ってみよう。

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こちらがその建物。

懸崖造りで、舞台の部分へ上がれる石段がある。

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舞台へ上がってみると、子どもたちがたくさんいた。

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どうやらきょうは僧院はお休みで、ボランティアの人が子どもたちに日曜学校をしていたみたいだ。

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もちろん、この舞台部分は教室ではなくて、仏殿になっている。仏像は、まあ、普通だな。

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子どもたちは勉強はおわって、景色をみながらおしゃべりしたり遊んだりしていた。

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舞台からの景色といっても、北タトン山脈の南端が見えるだけ。

中央に見える小さなパゴダは、ペヤナスゥ僧院の山上伽藍

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この仏殿の屋根にはブッダガヤの大菩提寺っぽいパゴダが載っている。

裏手に回るとハシゴがあったけれど、これは登っていい、ということではないよね。たぶん電球の交換かなにかのメンテナンス用なのだろう。

(2019年03月27日訪問)