シュエポゥンプィン僧院

タトン山脈の尾根の南端にある僧院。

(ミャンマーモン州タトン)

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シュエサーヤパゴダの裏手の寺町あたりから山脈の尾根を目指して山道を進んでみたが、あと少しというところまで来て、シュエミンディンパゴダという寺で行き止まりになっていた。

そこでいったん下山し、もう1ヶ所可能性のありそうな道へ入ってみることにした。少しパアン方向へ戻り、これまで入ったことがない道へ入る。

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道の入口にはタタディワ僧院の門がある。これはさっき徒歩で参詣した僧院の通用門で、車用の入口なのだろう。

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しばらく道なりに登っていく。

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タタディワ僧院の横を通過すると急に人家は途切れて山道になっていく。

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ほぼ対向できない狭い道だが、四輪車で通れそう。

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かなり高度が上がった。

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山焼きしたような風景の尾根に出た。

あるいは、自然発火の山火事の跡かもしれない。

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先ほどまでいたシュエミンディンパゴダが眼下になった。火葬場も見えている。

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完全に北タトン山脈の尾根に取り付いた。

寺の門が見えてきた。道路からは徒歩で登れる細い踏み分け道があるが、どう考えても車で寺まで行く方法があるだろうからそのまま道を登る。

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寺の裏口に出た。

名前はたぶんシュエポゥンプィン僧院。

10基ほどのパゴダが尾根に並んでいる。

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境内に入ってみた。

アルファードが止まっているが、たぶん檀家か修行僧の家族の車なのだろう。何人もの在家の人がいた。

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これは僧房か。

かなり質素な建物だが、尾根に懸崖造りに建てられているから風通しはいいだろう。

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僧房の横にはムチャリンダ仏。

僧房が尾根に建てられていることがよくわかる。

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ここからメインのパゴダのほうへ行こうとしたら、寺に住み着いている野良犬の群れが吠えかかってきて、ちょっと先に進める雰囲気ではない。

街のにぎやかな寺の野良犬は人慣れしているのでさして危険はない。でもこのようにほとんど人が来ない寺の野良犬はホント厄介だ。ミャンマーでは野良犬が信じられないくらい多い。ヤンゴンやティラワあたりを視察する企業の大名旅行は別として、田舎へ行くのなら狂犬病のワクチン接種は必ずしてから行くべきだと思う。

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でも修行僧が犬を追い払ってくれた。犬は怒られたのがわかったみたいでしっぽを巻いて隅のほうへ行ってしまった。

メインのパゴダは北側にパゴダ拝殿のようなものがある。

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中にはお坊さんがいた。ここはパゴダ拝殿というより、この僧院の客間のようだ。

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メインパゴダの南側にはグローブパゴダとタコンタイ。

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そこから南の尾根を下ると4基のパゴダがあるが、野良犬たちたたむろしていたのでそちらのほうへ行くのはあきらめた。

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メインのパゴダの北側の祠。

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内部は白のガンダルフことポーポーアゥンや、おっさんことボーミンガウン、そしてトラを従えた謎の神様。

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続いてメインのパゴダから北側の尾根を登ってみる。

こちら側にも4基のパゴダが並んでいる。

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どんどん尾根を登って行くと、、、

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柵のついた特別な感じのパゴダがあった。

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この僧院の奥の院的な場所なのか、あるいは、独立した別のパゴダなのかははっきりしない。

でも床がタイル張りだったりして僧院の他のパゴダに比べてゴージャスな造り。

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僧院より高いところにあるのでこのパゴダのデッキは展望台にもなっている。

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シュエミンディンパゴダと火葬場。

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南タトン山脈。

う~ん、やっぱりここから見える北端のパゴダだけは行っておきたいところだな。きょうは時間がないけれど、次にタトンに来たら必ず行く!

この山すそには未踏の村々が続き、60kmほど先のモーラミャインまでの区間には数え切れないほどの山岳パゴダがある。でもそのパゴダ群は、私の人生によほどの転機が訪れないかぎり行くことはないだろうと思っている。

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奥の院のパゴダの全景。

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なんとこのパゴダには裏口があり、さらに奥へと尾根道が続いているのだった。

(2019年03月17日訪問)