タトン山腹の火葬場

鉄道レールでできた火葬炉。

(ミャンマーモン州タトン)

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シュエミンディンパゴダの山門前の更地である。

今回のミャンマー渡航の記事を読んでいただいている方には、この土地が何なのかはすでにおわかりのことと思う。

そう、火葬場である。

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これまでに紹介してきた火葬場の中で、もっともプリミティブな火葬場だ。

たぶんこれ以上に簡素化されると、もう火葬場として見分けられないのはないだろうか。

引導場と火葬炉のみのそっけない構成で、宗教的な厳かさみたいなものはまったく感じられない。知らない人が見たら、お寺のガレージか?と思ってしまうような風景だ。

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引導場から火葬炉を見たところ。

ここは山の尾根なので、火葬炉を使うと遠くからも炎や煙が見えるはずだ。

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火葬炉は鉄道のレールで出来ていた。

ナッコン村の火葬場のと違って、側壁がないので熱が横から逃げがちだと思われる。灰が少し残っているがあまり使用感はない。

遺体が焼き上がるまで遺族は引導場の中で待っているのだろうか。壁がなくて丸見えなので、かなり怖いのではないか。

(2019年03月17日訪問)