
浄土真宗、西方寺。
大浜の寺町で一番目立つ寺だろう。
ある種の浄土真宗の寺にありがちな、きわめて戦闘的なたたずまいは、街道の町並みに強烈なインパクトを与えている。

土蔵の端にある“隅櫓"(鼓楼?)は仏教建築というより、城郭のそれだ。しゃちほこまでついている。
あまり寺に詳しくない人がこの道を通ったら、「なんか城みたいなものがあった」という記憶を残すかも知れない。

山門は四脚門。左右には築地塀を従えているが、築地塀も分厚い立派な築地塀だ。塀の内部を人が通れそうな感じ。

山門の脇には石造の多宝塔があった。

境内には立派な笠松がある。
残念ながら本堂は修理中だった。

玄関と庫裏。
庫裏は2階建てで、なんだか勇ましい感じのする建物だ。

本堂の前にあった鐘堂と東司。

同じく本堂前にあった水盤舎。
碧南名物の2×1間の水盤舎だ。

庫裏の前には薬医門があった。
通用門にあたるのだろうが、普通の寺であればりっぱに山門として通用するような門である。
(2001年11月24日訪問)