きょうは、阿南市の大野小学校にある時計台の写真を撮りに来たのだけれど、この時計台ついては紹介はやめておく。一応、仁義として公道から撮影できる物件については掲載するつもりだが、この物件は校庭に3~4歩は立ち入らないと撮影できないからだ。興味のある人はどんな時計なのかはリンクのストリートビューから見てほしい。
大野小の用件が終わり、特にすることもないので当てどもなくブラブラすることにした。那賀川の中流の鷲敷のほうへでも行ってみようか。
那賀川下流域の大野から鷲敷に行くには、県道24号線で桑野へ、そこから国道195号線の快適なルートで向かうのが普通の行き方。だが、私はほとんどの場合、那賀川の先行谷に沿った県道19号線の15kmほどつづく1車線の細道を通ることは過去にも書いている。
大野から県道19号線へ入る途中に、沈下橋がある。猫の神様、お松権現の近くだ。

その遠景の写真。
「沈下橋」は堤防より低い位置にある橋で、増水時に水没することを前提に設計されている。ご覧のように手すりがなく、橋桁は流木などの激突に耐えられるようにできている。徳島県では「潜水橋」と呼ぶ場合が多いのでタイトルは固有名詞に合わせるが、文中では地方ごとの呼び方ではなく「沈下橋」で表記するつもりだ。
徳島の沈下橋と流れ橋については、別途ページを設けるつもりなのだが、この加茂谷沈下橋はこの1枚しか写真を撮っていないと思う(たぶん)ので、ここで載せておこう。
沈下橋のある加茂谷の下流付近は川幅も広く、沿岸にはわずかな棚田と斜面には柑橘の畑が広がる静かな場所。
背後の山並みは軒並み700m程度の標高があり人を阻む深い森になっているのもいい。
こんなところに住んで町で働いたらいいだろうなと思わせる地域だ。
(2007年05月27日訪問)