戸守の火の見櫓

県道74号線で最も印象的な火の見櫓。

(埼玉県川島町戸守)

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これが県道74号線でもっとも印象的な火の見櫓だということは、火の見櫓ファンの方々も異存はないと思う。

なぜか県道74号沿いには屋根のない火の見櫓がいくつかあるが、この櫓は屋根がないことがかえってアイデンティティになっているような気がする。

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場所は林商店の裏側にあたり、県道と中山用水が大きくカーブしている場所にある。

屋根が付いていたとしてもあまり高くなく、全高は8m弱。小さいために風景の中での収まりがいいし、用水の水鏡に映る姿は他では見られないノスタルジックな景観だ。

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道路の付け替えが行なわれればひとたまりもないだろう。次に来るときにあるとは限らない、はかない物件でもある。

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塔身は三角形、デッキは六角形。

屋根も六角形だったという。

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塔の傍らには小祠が2つある。

単なる消防施設というのではなくて、村の中での宗教的な場所なのだ。

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祠の内部。

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消防倉庫。

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信号表は錆びていて一部読めない。

すべて手書き。

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すきまだらけの小屋なので内部が見える。

ポンプは埃が払ってあるので定期的に確認のため始動しているのだろう。

曲がった梁を組み合わせた和小屋がなにげにすごい。現代の日本ではもうこういう小屋が建てられることはない。

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小屋のヨコには刺股(さすまた)が掛けられている。

マジか? 博物館でしかみたことがないブツなんだけど?

刺股は江戸時代に破壊消防に使われた道具ということになっているが、実際に使われてたのはいつごろまでなのだろう。この消防倉庫自体が明治くらい行きそうなので、明治時代にはまだ使われていたってこと?

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火の見櫓の向かい側には、マイショップというコンビニがある。

大阪発祥で、埼玉にも数店舗が残る貴重なコンビニチェーン。コンビニ好きの人にとってもこの場所は聖地なのではないか。

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コンビニ前のY字路には庚申塔がある。

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年号はかすれていて読みにくいが、「寛文」か「寛延」のどちらのように見える。

主尊が青面金剛でなく三猿と蓮華なので寛文でいいと思う。古い庚申塔だ。

(2025年08月25日訪問)