ここは毛呂山町前久保という字。大谷木川の合流点へ向かう股のような土地で、その先どこへも行けない行き止まりだから、偶然ここを通りかかるということはまずない。
航空写真を見ていて川の中に踏み分け道があるのが気になって来てみたのだ。
これがその航空写真。
川の両岸に対称に線がある。
通行できるのでは?
実際に来てみたのがこれ。
川の両岸にみえる灰色のものは階段だった。
そして川の中には水没した平石がある。
これ、飛石って言っていいのだろうか。
基礎がないから大水が出ると流れてしまうのではないだろうか。
もしかしたら誰かが勝手に設置した「勝手飛石」なのかもしれない。
半分くらい水没していたが、きょうは水量が少ないのでギリギリ歩けた。
右岸は毛呂山町の下水処理場で、特にこの辺りが親水公園というのでもなければ、川沿いの遊歩道というのでもない。
川遊びをしようという場所でもないし、農家が農具を洗うような場所でもない。
いったい何の意図でこの飛石が造られたのか、まったく想像がつかない。
明治時代の地図や終戦直後の航空写真を調べてみたが、過去にもここに交通があった痕跡は見当たらなかった。
(2022年11月02日訪問)
