松阪大映

路地の奥にある古い成人映画館。

(三重県松阪市湊町)

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午前中に那智勝浦町を出て群馬への帰路についたが、道草ばかり喰っていたので松阪市あたりで日が暮れてしまった。ぼちぼち夕飯を食べる場所を探す時間になってしまった。

でもせっかくだから松阪市で最後にもう1ヶ所だけ寄り道していく。JR松阪駅から南側の繁華街の裏通りに来ている。ここに松阪大映という古い映画館があるのだ。

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映画館はこの狭い路地の奥まったところにあった。

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この路地、現在は左側が更地になっていて少し解放感があるけれど、以前は左側も建物だったとのだとすればすごく圧迫感のある路地だったはず。

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それと路地に面したこの長屋は小料理屋なのだが、ちょんの間だったんでは?という風情だ。

いや、さすがに映画館の入口にちょんの間があるはずないか・・・。

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現在映画館の廻りは建物がなくなって駐車場になっている。

おかげで映画館の外観がよくわかるのようになって助かる。全盛期に来たらこの建物はファサードしか撮影できなかったのじゃないかと思う。

長野市の相生座なんかはいまもそんな立地だよね。

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この映画館は成人映画専門館として現役で営業している。

以前、貞光劇場の記事でも書いたけれど、ネットなどで気軽にポルノが観られる時代に成人映画館の需要がホントよくわからない。もしかしてハッテンバとしてのニーズのほうが大きいのか。

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建物の横から見たところ。

ちなみに松阪大映自体には駐車場がないし、近所に路駐するのもむずかしい。建物を観るだけでもこの裏手にあるコインパーキングに駐車するしかない。

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斜め後方。

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後方。

もうあたりも暗くなったので、ロードサイドの飲食店で夕飯にして、久しぶりに長島温泉「湯あみの島」にでも寄ってみよう。

この記事で、紀伊半島方面で訪れた場所のうち写真を撮った場所はすべて紹介した。『伊勢国と紀伊半島』の章はこれでいったん終わりとしたい。

那智勝浦は妻の実家なので「地元だから」とついつい気が緩み、行ったのに写真を撮っていない場所も結構ある。今後そうした場所の再訪も含め、その都度記事を追加してゆこうと思っている。

(2024年12月16日訪問)