4日前(8/16)にJR豊永駅付近の河原で
町の中で精霊棚が設置されている家があった。
町内の人が次々にお参りに来ている。
新盆の家なのか、あるいは、決まった場所で毎回行われているのかは確認しなかった。下流側の精霊舟の出発地点の真上にあたる場所なので、毎年ここが使われているような気がする。
精霊棚は青竹で造られていて、屋根はヒノキの葉で葺かれている。
ハシゴが掛けられているのが特徴的だ。
バナナも奉納されているので、何となく東南アジアの精霊の祠みたいな感じになっている・・・
天気が崩れ、雨が降り出した。
精霊棚のまわりの提灯にもローソクが灯る。
時刻は18時。
上流の河原で精霊舟の組立てが始まった。
少し下流のところでは一人の男性が水先案内の小舟を進水させている。
提灯の数が多いので寝かせた状態で点火してからやぐらに立てていた。
上流側の精霊舟が出港。
下流側の船もそれと時間を合わせるように準備。
小型舟を先に流した。
時刻は18時半ごろ。
小雨が降っているので、ブルーシートの屋根の下で提灯を準備していた。
上流側の精霊舟がちょうど流れ下ってきた。
精霊舟には4つの燈籠が取り付けられている。
高知県で新盆のときに吊るす飾りだ。
提灯がついた竹竿を回転するように立ち上げる。
船出だ。
岸辺からはロケット花火が打ち上げられる。
呼応するように対岸の崖屋からもロケット花火が上がる。
吉野川の川面が一瞬の喧騒に包まれ、すぐに静寂が戻る。
先に下っていった上流側の精霊舟は瀬で岩に引っかかってしまっいた。
あとから船出した下流側の舟はうまく瀬を避けて追い越してゆく。
先行谷の山村の風景の中に、スケール感がおかしい精霊舟が流れていく。
寺山修司の映画『田園に死す』を想起するような現実離れしたビジュアル・・・
下流では、きょうもまた河原で舟を待ち受ける人たちがいるのだろう。
(2005年08月20日訪問)
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