小見真観寺古墳

石室が2ヶ所ある前方後円墳。

(埼玉県行田市小見)

写真

続いて、真観寺の裏側にある古墳を見ていこう。

名前は小見真観寺古墳。

写真

墳丘周辺、墳丘の頂上はよく整備されていて、とても観察しやすい。

写真

文化財の案内。

写真

鞍部に木道があって登れるようになっている。

写真

まず前方部へ登ってみる。

写真

前方部からの景観。

写真

続いて後円部へ。

写真

後円部からの景観。

写真

「さて、石室でも探しますかな」

墳丘の法面を歩き回る友人。

「石室ないなぁ・・・」

写真

あれ? こんなところに石室が!

二子山の鞍部で北東側の斜面だ。

写真

鞍部に横穴石室のある古墳なんて初めて見たよ!

写真

なんか、、、狭い

床に土砂が流れ込んで狭くなってるというより、もともと狭かったみたい・・・。

写真

内部の様子。

実はあとで調べてみたら、この古墳には石室が2つあり、私たちが見たのはサブのほうの石室だった。メインの石室は南側にあったようで完全に見落としていた。

文化財の案内板にも石室が2つあるって書いてあるのに、ちゃんと読んでなかった。

ここ、もう一度行くことになるのか?

写真

それから1年半後、2024年8月にこの近くを通ったので、もう一つの石室を見ていくことにした。

今回はたまたまドローンも持ってきていたので、墳丘を真上から撮影。

写真

あれ?

文化財の案内板に墳丘の図なんてあったっけ???

看板が変わったのか。これならちゃんと文章を読まないおっちょこちょいもちゃんと2つの石室に気付けるよ。

写真

石段から右のほうへいく道が確かにあった。

写真

そのまま進んでいくと、いとも簡単に石室が開口していた。

柵があるのだけど、、、

写真

特にカギはかかっておらず、開けることができた。

こういうお寺さんの慈悲、ほんとありがたいです。

入れそうな石室にカギがかかってると、がっかり度MAXになるもんで。

写真

石室は羨道と玄室に分れていて、羨道と玄室は玄門で明確に区切られていた。

羨道には岩屋地蔵尊という石仏が祀られていた。

玄門は狹いが、どうやら上部が剥離したようで立ったまま通れるのが助かる。

写真

玄室の床には溝がある。溝の奥側が屍床と呼ばれる部分と思われる。

玄室の壁や天井は巨大な一枚岩だ。

写真

羨門方向を見たところ。

立派な石室だった。

(2022年02月11日訪問)

図解/古建築入門: 日本建築はどう造られているか

単行本 – 1990/11/1
西 和夫 (著)

amazon.co.jp

寺院建築の架構が最も理解しやすく書かれている本だと思います。