いままで通ったことがない県道391号大谷材木町線を走っていたら気になる神社があった。
稲荷神社とある。赤いぼんぼりが並んでいるのがすごく目を引く。とにかく楽しそうな感じの神社なのでお参りしていくことにした。
店舗の居抜きの建物に「清明教会」と看板が出ていた。あとで調べてみたら単立の神道系の教会らしい。現在は越谷のほうに登録されている。いまはさびれているがここが本山的なのかもしれない。
教会の建物の横の路地に行灯が並んで参道になっている。もともとは個人の敷地で屋敷神があったような場所に神社を建てたのだろう。
途中には観音様やお地蔵様の石仏が並ぶ。
神道系といいつつ仏教も混淆しているのか。
社殿が見えてきた。
稲荷神社の名にふさわしく、どれもこれも赤い。
周囲は小さな谷地みたいな地形で、その崖下に社殿が並んでいる。
メインの社殿は入母屋平入りの仏教風の建物。
拝殿前には青銅の神使の狐。宝形とカギをくわえている。
拝殿の右手のほうに参詣路があった。
迫力ある三間社の末社。
他の末社類。
拝殿の背後には小さいながら凸型のでっぱりがあった。ここが本殿なのだろう。
本殿裏は林で遊歩道が造られている。真ん中の更地は元は池か。
この歩道に沿ってさらに末社を配置して、伏見稲荷や豊川稲荷の奥の院みたいな感じにする計画だったのかもしれない。
いや、今からでもそうして欲しい。
何もないのは見えているけど、一応、遊歩道をひと回りしてみた。
そのまま拝殿の左側へ。
拝殿の左側にも末社が並ぶ。
ひときわ大きい祠は扁額に「
口入れとは仲介者、転じて婚礼の仲人のことで、縁結びの稲荷ということになる。
内部の神使がすっごく魅力的。
口入稲荷の前にはなぜか狸の置物が集めてあった。
教会の前には延命地蔵と水子地蔵コーナーがある。
このあたりが神道ではなかなか救済しにくいジャンルなのか、神仏混淆によって地蔵菩薩がその役割をになうのだろう。
(2025年02月19日訪問)
