島村の集落を散策していたらお寺があった。お参りしていこう。
名前は寶性寺。
墓地はなく、あまりお寺っぽくない。
境内に入るとすぐ右側に鐘堂がある。屋根は宝形ではなく、短い棟のある寄棟造り。
でも、えらく建坪の大きな鐘堂だな・・・。通常より大きいのだから材木をケチったというようなことではないのだが、どうしてこうなった?
本堂は入母屋妻入り。
本堂の左側には十王堂がある。
十王堂の内部。
「閻魔堂」ではなく「十王堂」と呼んだのは、奪衣婆と
本堂の右側には玄関があり、そのさらに右側は「庫裏のような」建物になっている。
「庫裏」とも言い切れないような建物なのだよね。どちらかといえば方丈のような感じの建物だ。でもだとしたら、ほかに庫裏が必要になるのだが、それらしき建物も空き地もない。
しかも中央に式台玄関がある。
もしかして、郷学とか寺子屋か?
庫裏を後ろから見たところ。
左端の下屋のところに水周りがあるけれど、住職が生活できる建物には見えない。
庫裏のさらに左側には納屋と東司があった。
納屋の中には霊柩車が保存されていた。
上の部分は独立して座棺輿としても使用でき、台車の上に合体させると霊柩車になって長距離の移動も楽にできるという優れた設計。
よく見ると、奥にもう一台、座棺輿と思われるものが詰め込んであった。
2018年には、柩車のあった納屋と東司は取り壊されて更地になっている。
(2012年12月28日訪問)
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